I am puzzled を日本語で言うと

 

I am puzzled.

 

私はパズルです。でけっこう分かるかもなこのフレーズ。

 

要は私は戸惑っている、混乱している。confuseしているということですね。

 

ちなみに、

I am jigsaw puzzled.

は、「私は心がバラバラになるほど戸惑っています」

I am crossword puzzled.

は、「私は言葉にならないくらい戸惑っています」

 

とはなりません。私の造語です:)

 

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cream of the crop を日本語で言うと

 

cream of the crop

最良の人、もの

 

です。

 

どうも日本語ではカタカナで「クリーム」というイメージが強い。アイスクリームだとか、ハンドクリームだとか、乳白色の滑らかなあの「クリーム」です。

で、そのクリームに引っ張られて、なんでcrop(収穫物)のクリームと書いて、最良の人とかものを意味するんだと思ってしまいます。

 

でも、このcreamという単語には、「最上のもの」という意味が元々あります。

辞書に普通に載っています。

 

コトバンクより

https://kotobank.jp/ejword/cream

 

じゃあなんでthe cropが必要なのかはわかりませんが、収穫物の最良のものということで、それはめちゃくちゃいいものなのだろうと、こんなふうに理解すると覚えやすいです。

 

ちなみに、クリームソーダは決して最良のソーダではなく、クリームが入った普通のソーダです^^

 

 

You are the cream of the crop!

 

 

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日本語の推薦状を「好意的に解釈」して英文にする。

 

海外の企業や研究機関へ行くための推薦状。

 

お客様からお預かりする原文、つまりお客様の上司がつくった日本語の推薦状を見ると、部下と親しい間柄であることを表す文言が登場することがある。

 

たとえばこんな一文だ。

 

鈴木君とは長く同じチームで職務を行ってきましたので、オフィスでの彼の姿も、夜の飲み会の席でも、私は彼のことを良く知っています。

 

 

今回取り上げたいのは、飲み会の席という言葉。

 

これを、そのまんま英語に翻訳すると、

 

drinking party

 

これでは単なるパーティー好きの人になってしまう。

 

「飲み会」という言葉は日本語的表現なのである。

 

日本では、

複数人の仲間で居酒屋さんで「おつかれー、かんぱーい!」という、文字通りお酒を飲む機会と捉える場合もあれば、少し広く捉えれば、「晩御飯を一緒に食べる」という意味も持っているように感じる。

 

上記の例を文脈判断で見ると、決してベロベロに酔っ払っている類の話ではなく、「仕事が終わったあと、ご飯を一緒に食べに行く」という趣旨に受け止めることができるだろう。

 

だから英語で表現する場合は、少し解釈を変更する必要がある。もちろん、自分(あなた)に好意的な解釈で。

 

たとえば、

 

クライアントの接待 to entertaining clients

→ビジネスシーンっぽく聞こえてよい。

 

食事をしながら明日の打ち合わせ

→あくまで食事は補助的なもので、打ち合わせがメイン。

 

部員(課員)とのコミュニケーションを図るための食事会

→マネジメントの一環として捉えることができる。

 

この辺が原文から離れすぎない表現だろうと思う。

 

考慮したほうがいい表現がある場合は、そのまんまの意味で英語に翻訳するのではなく、まずは日本語をどう解釈するか、そこから考えることが必要だ。

 

 

余談ではあるが、推薦状はその名のとおり上司やその世界で名のある方からいただくものだが、実際には、推薦を受ける方が自分でつくって、それを推薦してくれる方に見せてOKをもらうというのもよくある。

そういった方も結構多いのだ。

 

 

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Break a leg! を日本語で言うと

Break a leg!を日本語で言うと

 

がんばって。幸運を祈るわ。

Good luckと同じ意味。

 

直訳すると「脚を折って!」になるので、なんとなく「骨を折る」に近くて、それが発展して「努力しなきゃいけない」というような意味になるかと思いきや、そんな「やらなきゃ」感はないらしい。

日本人には Good luckのほうが馴染みがありますが、Break a legもよく使われる表現(common expression)です。

 

 

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映画の広告文は、行間を読んで訳すべし!

 

映画のテレビCMってよくやっていますが、ハリウッド映画のキャッチコピーはいつも面白いですね。

 

「全米が感動で打ち震えた!」

「今世紀最高の感動作」

「前人未到のアクション大作」

 

抽象的な感じなのが特徴です。

 

最近でいちばん面白かったのは、アンジェリーナ・ジョリー主演の「マレフィセント」です。ディズニーの眠れる森の美女のダークサイドver.とでも申しましょうか。いずれにしても有名な映画です。

 

https://www.youtube.com/watch?v=DhgTpcykNcA

 

で、そのテレビCMのキャッチコピーがこれ。

 

「アンジェリーナ・ジョリー至上最高」

 

かなり抽象的な感じに仕上がりました(笑)

実際のところは、アンジーが主演した映画で興行収入がいちばん大きいということらしいのですが(50億円)、そんな背景は「明日仕事休みだから、映画でも観に行こうか」くらいの多くの人には、知るところではありません(笑)

 

ディズニー『マレフィセント』興収50億突破! アンジー主演作で史上最高額に

http://urx.nu/bHOq

 

You Tubeにこの広告文のCMがあがっていなかったのが残念なのですが、たぶん皆さんも一度は見たことがあるはず。

 

 

さて、前段が長くなりましたが、映画の広告文もよくご依頼いただくんです。

といっても、さすがにハリウッドから直接の依頼は来ませんが(笑)

 

この手の広告文で特徴的なのは、文章量が少ないことです。

 

分量量が少ないと、サラッと翻訳できるイメージがあると思うのですが、実は長文よりも短文のほうが翻訳は難しいんです。

 

と言いますのも、文章量が少ないということは、その言葉が意味することの説明を、文章がないところから読み取る必要があるからです。いわゆる「行間を読む」というやつですね。

 

で、我々の任意の文章であればいくらでもその行間を作り出すことができますが、お客様の原稿を翻訳するわけですから、事前にしっかりお客様にヒアリングを行います。

 

お客様も明確にお答えになるのは難しいのですが、なんとなくのイメージをお伝えいただくことで、その「行間」を突き止めていくんです。

 

あとは、どう表現するかということで、イメージを沸き立たせ、言葉の神様を光臨させます。(白魔術のほうです^^)ときにドラマチックに、ときに切なさを表現して、「きっとこの訳文を読んだら、みんな映画を見たくなるよ」というところまで訳文を持って行く。それが映画の広告文翻訳の妙味で、なんとも楽しいのです。

 

 

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英語に関わらず、メールで「追伸(P.S.)」は使用不可なのか?

 

追伸:

私が実家に帰ったら、またいつもの場所でお会いしましょうね。

 

なんて、ちょっと思わせぶりな文章ですが、今回取り上げたいのは、この「追伸」です。

P.S. (postscriptの略)というものです。

 

誰でも一度は使ったことがあるのではないでしょうか。

 

実はこの「追伸」、メールでは使わないんです、と言いますか、マナー的に使っちゃいけないんです。

 

弊社は翻訳会社ですので、「英語の場合はどうですか?」とご質問をいただくのですが、英語でも日本語でも、タガログ語でも、使っちゃいけないんです。

 

なぜなら、追伸は、手紙を書き終わったあとで、「あ゛っ、あのこと書くの忘れちゃった!!」となったときに、付け加える意味で使うものなんです。

平たく言いますと、せっかく最後まで手紙を書いて、また一から書き直すのが面倒だから、という理由なんです。

 

ですから、メールなんて切ったり貼ったり書き加えたりなんて、パパパッとできますから、追伸を使うと、「そんなに面倒かい?」っていうお話になってしまいます。

 

と、ここまでが教科書的な見方です。

 

a0002_002135

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いっぽうで、皆さん上記の意味を知らずに普通に使いませんか?

なんとなく、追伸とかP.S.とか使ったほうがその文章が強調される気がします。あとは、1つのメールであれもこれもとたくさんの要件を伝えるときに(ビジネスメールではよくありますよね 苦笑)、「また」や「なお」などの接続詞を使い切ってしまったのち、最後の手段でP.S.を使うなんていうのもあります。

 

つまり、追伸を使うことが自然になっていますので、マナーのことなんてほとんどの方が気づいていなくて、内容を強調したり話を変えるための接続詞のような役割で用いたりしているわけです。

実態が形式を超えてしまっているわけですね。

 

 

以上を踏まえて、

 

  • マナーの面から使わないほうがいい。
  • ただ、そんなこと気にする人がいるとは思えない。
  • 念のため、ビジネスメールでは用いないほうがよさそうだ。
  • 友人へのメールであれば、別に使ってもいいのではないか。

 

こういったところですね。なんとなく「お体ご自愛ください」と同じようなお話です^^

 

ご参考にしていただけましたら幸いです。

 

 

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グリーンツーリズムって知ってる?

 

突然ですが、グリーンツーリズムって知ってますか?

 

きっと、なんとなーく聞いたことがあって、なんとなーくこれが何かが分かるけど、明確に答えられない

 

と思ってらっしゃる方が多いとみました。

 

 

農水省によりますと、

 

農山漁村地域において自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動です。

http://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/kyose_tairyu/k_gt/

 

とのことで、要は、農山漁村の暮らしを体験したり、その土地のおいしい料理を食べてみたり、もちろん現地の人とたくさん話してみたりする、green(緑の)tourism(観光)というわけです。田舎町に旅行に行くというのとは、かなり違いますね。

 

 

で、今回、このgreen tourismという言葉を和訳するときに、ちょっと迷ったんです。

 

グリーンツーリズムでいいと思うんです、辞書にも載ってるぐらいですから、きっとメジャーな言葉だろうと。

kotobank.jp「グリーンツーリズムとは」

http://bit.ly/1ymffSd

 

でも、みんながみんな分かるわけでもないし、いい機会なので、日本語表現を考えてみました。

 

 

・観光農業

・緑の観光

・緑のツアー

・緑に触れる観光

・緑を体験する観光

・農山漁村の滞在型観光

・農山漁村の体験型観光

 

 

観光農業は、ちょっとよく分からない感じ。また、別に農業に特化しているわけではないので、かなり簡略化した訳ですね。なんとなくぶどう狩りみたいな感じがします。

 

緑の観光は、思いっきり直訳で、ボヤっとイメージすることができますが、まあしかしこれも分かりづらい。緑のツアーは、観光をツアーに変えただけで、あんまり変わらない。

 

緑に触れる観光は、近づいては来ました。グリーンツーリズム本来の意味より、富良野のラベンダー畑を見に行くみたいな、少し旅行の色が出すぎている感じがします。

 

緑を体験する観光は、しっくりきます。農山漁村なので、「緑」に限定する(山だけっぽい)のはちょっと微妙。

 

農山漁村の滞在型観光と農山漁村の体験型観光は、かなりしっくりきます。

 

 

とまあ、いくらでも出てくるわけですが、元の単語(green tourism)を生かすと分かりづらくなり、いっぽうで説明的にすれば、かなり分かりやすくなりました。

 

実際に使うのなら農山漁村の滞在型観光か農山漁村の体験型観光だと思います。

 

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日本の心である「和」を英語で言うと・・・

 

「和の心でお客様をおもてなしいたします。」

 

こういった文句を、よく京都の老舗旅館のウェブなどで見かけますね。

 

日本の赴きなわびさびなどを表す「和」。これを英語で言うと、

 

wa

 

なんです。まさかのローマ字書き(笑)

 

といっても、waだけですと意味がよくわかりませんので、wa-Japanese culture-と書いたり、あるいは前後で少し説明が必要ですね。

 

つまり、この「和」というのは、日本の文化や伝統、習慣などが背景にある言葉ですので、なかなか英単語一言でこれに見合う表現がないのですね。だからこそwa!

 

 

で、実はこの「和」。しっかりその意味を認識していないと、誤った英語表現をしてしまいがちになるんです。

 

そんな、面白い間違いを2つご紹介したいと思います。

 

 

【「和」の間違った英語その1】harmony

 

これは結構間違って使ってしまいがちな単語です。

 

カタカタでも普通に使いますよね、ハーモニー。

 

和の心、ハーモニー。

 

一見正しい英語のように思うのですが、実はちょっと違ってるんです。

これは「調和する」という意味で使われるんです。

 

 

例を挙げると分かりやすいです。

 

夏野菜と爽やかなレモンのハーモニー

 

こんな感じ。つまり、何かと何かが仲良く混ぜ合わさっているという意味で用いるのがハーモニーなんです。

 

ということで、和の心を英語で表すときには、この「harmony」は似つかわしくないんですね。

 

 

【「和」の間違った英語その2】sum

 

sumは、足す・合計するという意味の「和」です。足し算の和の意味です。

こんなの間違えるの?と、一瞬思ってしまいますが、実は結構多いんです。(これを見たときには驚愕しました!)

 

単純に「和の心」とだけ英語で表現するときは、さすがにsumを用いることはないのですが、たとえば、

 

日本の古くから伝わる囲炉裏、日本庭園、わび・さび、これらの和の心が、お客様を温かく包み込みます。

 

このような文章があったとき、読解力がないと、「囲炉裏」と「日本庭園」と「わび・さび」を合計した心がお客様を温かく包み込みます。

 

と、こういうふうに解釈してしまうわけです。

 

日本語を母国語とする方なら間違えることはほとんどないと思いますが、英語を母国語とする方がこの日本語を英語にしたときに、もしかしたら起こりうる間違いです。

 

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日本語検定4級くらいかも。言葉を分けるべきか、まとめるべきか。

 

さて、二時間目は国語の時間です。

冗談はさておき、今日、日本語の表現で考えるべき興味深い事例がありましたのでご紹介したいと思います。

 

 

法人事業税、販管費等精算金

 

 

この表現。簡単そうに見えて実は判断が難しいんです。

 

分かりますでしょうか。この日本語から何種類かの意味を読み取ることができるんです。

 

1つ目はこれです。

 

法人事業税と販管費等と精算金(AとBとC)

 

これは、法人事業税というものと、販管費等というものと、精算金というもの、3つのものがそれぞれ独立したものであるという判断です。

 

しかし、法人事業税、販管費等精算金というふうに、販管費等と精算金がくっついていますので、どうやらこの判断は誤りではないかと考えられます。

 

 

2つ目はこれです。

 

法人事業税と販管費などの精算金(AとB)

 

これは、法人事業税というものと、販管費などの精算金というもの、2つのものがあるという判断です。

 

たぶん、これが正しいような気がしませんか?はい、私もそう思います。

ですが、気をつけなければならないのは、「等」の存在です。法人事業税のあとに点(、)がありますので、なんとなく法人事業税と販管費等精算金は分かれているように見えますが、「等」があることによって、法人事業税や販管費などの精算金と読み取ることもできるわけです。

 

 

そこで3つ目です。

 

法人事業税や販管費などの精算金(A)

 

これは、上述のように法人事業税も販管費などもすべて精算金に掛かっているという見方です。

「等」があることによって、法人事業税や販管費などの精算金と読み取ることができます。しかし一方で、各単語の意味を考えてみると、法人事業税は税金であり、販管費は経費(費用)であるため、科目(カテゴリ)が異なっています。ということは、これは正しくない可能性もあります。

 

 

これら3つの判断がありますが、結論としては、もちろん、法人事業税、販管費等精算金という情報だけでは、どれが正しいか分かりません。(笑)

 

一つ言えることは、販管費等と精算金はつながっていますので、販管費等が精算金につながっているのはどうやら間違いなさそうです。

 

その意味では、1つ目の法人事業税と販管費等と精算金(AとBとC)は、誤っている可能性が高いです。

 

法人事業税と販管費を分けるか、それとも一つのものと捉えるか、ここの判断が難しいですね。

 

 

と、答えの出ないものですが、日本語の読み取り方として、押さえておいていただければと思います。

 

ちなみに、今回の内容と同じような考え方ができる過去の投稿がありますので、こちらも参考にしてください。

 

読点の位置で意味は変わる(契約書やNDAでも役立つ)

 

 

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納品時のファイル形式について

 

納品時のファイル形式についてご案内いたします。

 

翻訳の専門タイナーズでは、原則ワードファイルで納品させていただきます。

このほか、エクセルやパワーポイントにも対応しておりますので、ご希望がございましたら、お気兼ねなくお申し付けください。

 

ご確認よろしくお願いいたします。

 

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