田舎に住んでいることのメリットとして、自宅の敷地が少々広いという点があります。敷地の中には、いくつかの果樹が植えられていて、季節ごとに、花と果実の愉しみを与えてくれます。
4月に入ると、さくらんぼの季節でした。この木は、姪が中学を卒業したときにもらってきたもので、今ではとても大きくなり、さくらんぼも小粒ながら、甘酸っぱくておいしい実です。
毎年春先になると、自宅の倉庫につばめが巣をかけるのですが、ここ2年程は、その数が増えてるような気がします。日本野鳥の会では、つばめの生息状況を調べておられるようですが、うちでは「減ってきている」という印象は皆無といったところです。
このつばめの来訪に、さくらんぼも一役買っているような気もします。虫だけでなく、きっとベジタリアンのつばめがいて、「あの家のさくらんぼ、いけてる!」なんてことを、仲間内で言ってるかもしれません。
さくらんぼの季節が終わると、次はグミです。グミには、秋口に熟れるアキグミと、今の季節に熟すナツグミがあるようです。子どものころは、山へ体験に行って、おやつにグミを食べるという、もう、アウトドア満載の生活をしていました。そして、ナツグミのある幼馴染の家を、とてもうらやましく思っていました。その思い出もあるためか、グミはその味に、思い出補正ともいうべき、なんらかのエッセンスが追加されるような気がします。
さて、最近、凝っているのは、アボカド栽培です。スーパーで買ってきたアボカドを美味しくいただいたあとは、その種を植えていくことにしました。すると、次々に芽吹き、しっかり、成長しています。どれくらいの大きさになると、実を結ぶようになるのか、また、どんな花が咲くのか、とても楽しみです。
園芸好きな母や姉と違い、私は花を育てることにはまったく興味はないのですが、実のなる花なら興味津々です。自家製アボカドのサラダを夢見て、一生懸命に世話をしたいと思います。気長な愉しみです。