今回は少し変わった切り口で。
先日、月極め翻訳サービスをご利用いただいている依頼者様からご連絡と言いますか、グチと言いますか、いずれにしても、お電話をいただきました。
「あそこの担当者、書類を送ってって言ってるのに全然送ってくれない」
依頼者様には、海外の取引先(カリフォルニア州)がありまして、いつもメールで、たまにスカイプで先方の担当者とやりとりをします。
海外取引を日常的に行なっている法人の方でしたら、よくご存知でいらっしゃると思うのですが、「書類を送って」って言ってもなかなか送ってくれないというのは、よくあることです。
「海外取引あるある」ですね。
今回のケースですと、取引している農作物に含まれている農薬の検査結果をPDFでメール添付で送ってもらうという話だったのですが、約束の日になっても届かず、依頼者様はやきもきしていらっしゃいました。
こういったことと言うのは、結構よくあります。
なんでなんでしょうね。と考え見ますと、弊社の翻訳・通訳サービスを通しての経験から分かっているのは、
日本よりも、約束を守ろうとする気持ちが少し甘いかも
という点です。
海外取引先は、契約を結んでいればその契約を履行しようとする気持ちはとても強いのですが、そういう、法的な約束事ではなくて、「書類を週明け送ってね」「オッケー」というような簡単な約束は、守っていただけないことがあります。
日本の感覚で言えば、「週明けに送ると言ってたんだから送ってもらわないと困る」となります。
しかし、お国によってはこの辺をざっくりに思っているところもありますので、そういう場合は、催促をして、それでも送ってこない場合は、ちょっと強めに再び催促をして、という手順を踏むことで、たいてい、問題なく送ってくれます。相手は深く考えていなかったり、忘れている場合が多いだけですので。
このことで弊社が一番伝えたいのは、
お国によってはこの辺をざっくりに思っているところもありますが、だからといって、(上記で触れたファイルを送るなどの簡単な)約束を履行してくれないことを、「しょうがないなあ」と思って相手に合わせることはせず、あくまで貴社が主導権を持ち、「しょうがないけど、約束は守ってもらわなければ困る」という姿勢を一貫して持っておいたほうがいいです。
ファイルを送ることなど取るに足らないかもしれませんが、相手にきっちり対応してもらうという姿勢を相手に見せておくことで、重要な約束を守らせることへの牽制になります。
キーワードは、
貴社が主導権を持つ、小さなところから。
これです。
海外の取引先とは良好な関係を築くべきですが、本質を考えますと、「良好な関係」とはすなわち、「貴社が繁栄するための材料としての良好な関係」です。
そこを押さえておくと、良い結果につながっていくのではないかなと思います。
タイナーズでは、翻訳・通訳を通じて、貴社の海外取引を支援します。
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