製品安全データシート(MSDS)についてまとめてみました。
目的:企業間・職場内での確実な情報伝達
歴史:
1992年
通産省・厚生省・労働省がMSDSに関する告示を公表。
2000年
労安法・化管法・毒劇法でMSDS制度が法制化。
2011年
安全データシート(SDS)に名称を統一。
☆国際整合の観点から名称を変更されただけで、項目や内容はMSDS〈Material Safety Data Sheet〉もSDS〈Safety Data Sheet〉も同じようです!
化学薬品だけのシートじゃなくなったのでしょうか、記載内容は変わっていないけれど。ちなみに国によって呼び方が違うという一説も目にしました…(日本はMSDS、欧米はSDS)
記載内容:
①製品・会社情報 : 製品名称・提供する事業者の名称(住所・連絡先含む)
②危険有害性の要約 :GHS対応の絵表示(白い背景の正方形に黒いシンボルを置き、幅広い赤い枠で囲んだもの)や注意喚起語を使用
③組成・成分情報 : 含有する指定化学物質の名称・種別と含有率(有効数字2桁)
④応急措置
⑤火災時の措置
⑥漏出時の措置
⑦取扱い・保管上の注意
⑧暴露防止・人に対する保護措置
⑨物理的・化学的性質
⑩安定性と反応性
⑪有害性情報
⑫環境影響情報
⑬廃棄上注意
⑭輸送上注意
⑮適用法令
⑯その他の情報:参考文献・略語解釈等
☆SDSを作るには、国連文書に従った世界統一のルールがある。
☆2のGHS対応とは?―正式名称はGHS(Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)で日本語に直すと「化学品の分類および表示に関する世界調和システム」だそうです。なんとも長い名前のシステム!!
化学物質を安全に製造、使用、輸送、処理、廃棄することが困難であるという考えから、国際的に調和された化学物質の分類と表示方法が必要であると認識されるようになりできあがったシステム。(説明も長い!!)
メリットは誤った取扱いによる事故や環境保護だそうです。このシステムに対応したシンボルマークの絵表示が9種類あります。
簡単にまとめると、「化学製品を安全かつ適切に取扱うための説明書」ということでしょうか。
インクカートリッジにも作成されていることが意外で驚きました(゜゜)
参考:経済産業省・厚生労働省 ホームページ
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/law/msds/msds.html