「戸籍謄本?抄本?私の手元にあるのはどっちなんでしょう?」
というご質問をわりとよくいただきます。
なんだかすごく初歩的な質問のように感じるのだが、でも、依頼者様と打ち合わせをしていて、この話がよくお客様から出てくるのだ。
よくよく考えてみれば、自分の戸籍謄本や抄本を市役所なんかで発行してもらって、パスポートだかビザだか、なにかの渡航のさいに必要になるというのは、その機会がない人は本当にないわけで、いざとなるとよくわからなくなる。だから、たしかに「これは謄本と抄本、どっちなんだろう?」という疑問は分からなくもない。
で、当然のことながら、戸籍謄本は当事者(あなた)と当事者(あなた)の家族全員が載っているもので、戸籍抄本は当事者(あなた)だけが載っているもの、その違いだけです。
要は謄本っていうのは全部、完璧に、バッチリ載っているものを指し、抄本っていうのはその一部だけ載っているものです。
ですから、戸籍謄本と戸籍抄本とでは載っている内容が異なるため、何かの手続きで必要になる場合は、どちらが必要かを事前に調べておいたほうがいいですね。