キッチンの天井を見上げると、電気のかさがピカピカに光っている。
大掃除の目標のハードルをとっても低くしたのに、ほとんど達成できなかった。
だから、この間ふと見上げたとき真っ黄っ黄になっていたかさが、
私に「せめてこれぐらいやってよ」と、訴えかけているようだった。
今年のカレンダーの下には来年のカレンダーがちらっと姿をのぞかせている。
年をまたぐこの数日間て意外と何年か前のことも覚えているものだ。
ある年は、ラジオから流れてきた“やる気”のアドバイス。
やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、なかなかできない人へ、という内容だったか。
私にぴったりだと思って、耳を澄まして聴いていると、何てことはない。
「○○したい」というふうに書くことだと話していた。
その年の1年間、その方法を取り入れてみたら、あら不思議、やっちゃってる自分がいた。
また別な年は、「筋トレは回数ではなく、少なくてもゆっくりやったほうが効果がある」と
偶然、立ち読みした本に書いてあった。
その言葉に支えられ、その1年間がんばったような気がする。
おととしは、初日の出を見ながらのウォーキング。
立ち止まって拝んでいる姿を見られはしなかったかとちょっと気にはなるけれど、
あの気持ちよさは忘れられない。そしてウォーキングを継続できたような。
去年は・・・これが思い出せない。
例の電気のかさから電球が透けて見えるようになった。
電球が1つ切れている。
今まであまりの汚さに全然気付かなかったのだ。
「汚れがこびりついていると見えるものも見えなくなるよ」と言われているみたい。
来年は、今年より少しでもよい年になりますように。