最近、新潟の保護センターから自然へと放した、トキの子育て状況のニュースがよく出てきます。どうやら、子育ては順調なようで、何よりです。
「ニッポニア・ニッポン」という学名を持つトキは、国鳥だと誤解される方もいるかもしれませんが、実は日本の国鳥は「キジ」なのです。私も、これだけ繁殖に力を入れていることと、学名を知ってからは、勝手に国鳥だと誤解していました。キジが国鳥と知ったときは、少々、意外でした。
そうなると、他の国はいったい、どんな国を国鳥にしているのだろうということなのです、アメリカ以外はあまり知らないのではないでしょうか。アメリカは、よくイラストにも登場する「ハクトウワシ」です。
そこで、他の国を調べてみたところ、国鳥を定めている国があまり多くはないようです。
確かに、「鳥」にこだわるのは、ちょっとおかしいかもしれませんね。インドだならばインド象、オーストラリアならば、カンガルー、コアラなど、その国を象徴するような動物は数多くありますが、「鳥」となると、あまり思いつかないかもしれません。
とはいえ、国鳥を定めている国のなかで、一番印象的なのは「パプア・ニューギニア」です。国鳥は、なんと「極楽鳥」です。これを知ると、大自然のなかで、極彩色の鳥が舞う様子が脳裏をよぎり、なんだか行ってみたくなります。
一方で、ハプスブルグ家により、一時期はヨーロッパ全土に覇権を確立した「オーストリア」の国鳥は、なんと、「ツバメ」です。身近な鳥すぎて、ほほえましく感じてしまいます。
うちの周りでも、今、ツバメは子育て真っ最中です。ほんとうに不思議なのは、毎年、必ず同じ場所に巣をかけることです。同じペアがマイホームとして使っているのか、それとも、「子育てがうまくいった場所」として、仲間うちで情報を共有したりしているのでしょうか。ほんとうに不思議です。
同じツバメかどうかは別にして、その存在は、春の到来を夏の兆しを感じさせてくれますから、季節の使者であるということには変わりはないですね。今年も、すべてのヒナが無事に巣立ってほしいものです。