デプスインタビューのそもそものお話

以下をアップしました。

 
デプスインタビュー まとめ方(エクセルを使う)

 
デプスインタビューを取りまとめるのは、エクセルが有効ですよというお話です。

 
そもそもの話ですが、

 
1,文字起こしが大変です。

デプスインタビューは定性調査なので、発言のニュアンスや細かい表現まで正確に記録する必要があります。それを一字一句書き起こすのは、かなりの労力がかかります。

仮に1件30分〜1時間のインタビューを行ったとすると、文字起こしには少なくとも実時間の7倍以上かかることが多いです。10件や20件となると、それだけで膨大な時間と労力が必要になります。

最近ではAIを活用した音声認識ツールもありますが、まったく完ぺきなものではなく、作成の手助けになるというレベルですので、解決策とは言えません。
なので、単純に「エクセルでまとめよう」と言っても、その前の「文字起こし作業」が相当ハードルの高い作業になるのは間違いありません。

 
2,エクセルの使い方を熟知していないとしんどい

文章の内容を表に整理して、フィルタリングやピボットテーブルで比較分析をするには、ある程度エクセルの操作スキルが必要です。

たとえば:

フィルターをかけて特定の回答だけを抽出する
ピボットテーブルでカテゴリーごとの傾向を分析する
VLOOKUPやINDEX関数を使って発言内容を整理する
データのクリーニング(不要なスペースや改行の削除)
コーディングのルールを統一して分類する(たとえば「満足→1、不満→0」のように数値化)
こういった作業をスムーズにできる人ならいいですが、エクセルの基本的な使い方しか知らないと「どうやればいいの?」とつまずく場面が多くなります。

特に定性データは「数値」ではなく「文章」なので、ただエクセルに入力しただけでは分析が進まず、「エクセルを使いこなす力」が求められます。

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