アブストラクトの翻訳において最も重要なのは、内容の理解です。
アブストラクトは論文全体を要約したものですので、全体の概略を掴むのに役立ちますが、詳細な内容を理解するには限界があります。そのため、アブストラクトの翻訳依頼においては、提供される情報が限られていることが多いです。
当社では、アブストラクトの翻訳に着手する前に、まず内容をしっかりと読み込み、理解します。その際、論理的な矛盾や誤字、文章の成熟度なども精査し、不明点があれば、お客様に事前にご質問させていただきます。
このように慎重に進める理由としては、アブストラクトの特性上、著者(お客様)の意図を正確に汲み取ることが難しい場合があるためです。最初に不明点を解消することで、より正確な翻訳を提供することを目指しています。
この対応を推奨している背景には、私自身が大学院で論文執筆を経験したことがあります(修士号取得)。論文の執筆者本人にしか分からないことや、頭の中で考えていることが読者に正確に伝わるかどうかの不安を感じた経験から、より丁寧な対応が必要だと感じています。
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