ハリウッド映画が好きで、昔からこの時期の楽しみは、アカデミー賞の授賞式です。最近は、衛星放送で中継されますし、YouTubeなどで、すばやくハイライト部分を見ることもできます。
長年見続けてきて、今さらながらに気付いたことがあります。それは、授賞式とAward Ceremony は違うのだなあということです。
最近はずいぶん柔らかくなってきたようですが、日本アカデミー賞は、あくまでも式典であり、ある程度、厳粛な雰囲気が好まれるようです。
一方、本家のアメリカのアカデミー賞では、必ず、ウィットに富んだコメントやジョークを連発する司会者がいて、中盤にはショータイムがあります。今年のショータイムは、シルク・ド・ソレイユだったようです。
どちらがいいというわけではなく、単純に面白いなあと思います。
卒業式や入学式のように、日本の背筋が伸びるような式典の雰囲気もいいし、アメリカの式典自体をひとつのショーとして楽しむ雰囲気もいいものです。
そして、驚いたのは、司会者のパフォーマンスを、独立したテレビのコンテンツとして評価するということでした。
テレビ番組のアカデミー賞に当たるのがエミー賞ですが、2009年の司会者のヒュー・ジャックマンのオープニングナンバーは、そのエミー賞を受賞しています。
最近、いろんなところでエコ・システムというものが人気ですが、まさにエンターテイメントのエコ・システムであると思いました。