「東洋医学」周りの翻訳は、日本語を母国語とする者の英訳が良いかも

タイナーズの翻訳では通常、翻訳すべき言語を母国語に持つ翻訳担当者が翻訳し、原文の言語の担当者がチェックに当たります。

つまり、原文が英語でそれを日本語訳する場合は、英語のネイティブが翻訳し、日本語のネイティブがチェックをします。

翻訳原稿の水準を考えますと、この組み合わせがベターです。

 
しかし、ネイティブ翻訳でないほうが良い場合もあります。

東洋医学のことや「わび・さび」のことなど、日本に根ざした内容である場合は、微妙なニュアンスや表現の仕方など、日本語を母国語としない人にはわかりづらいことが多くあります。

これは、東洋医学に登場する表現の問題というよりも、そうした表現を含めたその国の文化・背景に関係するところであるため、英語の水準や日本語の水準とは違った、「その国を知っているかどうか」になってきます。

 
面白い例を挙げてみますと、

英語圏ではよく

「大谷選手は最も優れた野球選手の1人です」

と言います。

日本語を母国語とする人から見れば、

なぜ、最も優れている人が何人もいるような言い方なんだろう?

と思ってしまいます。

 
いっぽうで、日本では、

「行けたら行きます」

という言い方をします。

英語圏の人は、これは、「行けるようだったら行きます」と文字通り捉えます。

しかし、日本語を母国語とする人から見れば、これは、行きたくない気持ちをやんわり言っているということが分かります(もちろん、本当に行けるようだったら行くという意味もあります。要は言い方ですね。)

 
このように、どうしても言葉(記号)だけではその中にある意味まで捉えることは難しいんですね。

先に挙げた東洋医学や「わび・さび」の内容はそれが顕著ですので、日本語のネイティブが翻訳をし、英語のネイティブがチェックをするというのが円滑ではないかと考えます。

いずれにしても、その内容によりますので、原文を拝読させていただいて、最適なご提案をさせていただきます。

 
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