下記をアップしました。
著作権 利用許諾契約書の英訳
著作権 利用許諾契約書の英訳
AIは翻訳会社が翻訳のサポートには使うことができますが、それで完了するわけではありませんというお話です。
いやしかし、当社が翻訳会社であるから感じるのかもしれませんが、さすがに一般の方が、契約書をAIで翻訳するという発想は、ちょっと怖すぎます。
上記でも触れているように、AIによる翻訳はまだ完璧にはほど遠く、また、文脈の理解やその契約の意味、当事者間の関係性など、その契約書に書かれていない情報も理解していないと、なかなか高い水準の翻訳はできないわけで、私どもの感覚で言えば、翻訳をするための下地作りくらいの位置づけかなと思っています。
で、このことについて、AI自体はどのような答えを出すのか、試してみたところ、
ある生成AI Chさんのお話:
Q. 契約書をAIで翻訳することの欠点を教えてください。
契約書をAIで翻訳する際の欠点として、以下の点が挙げられます。
1. 誤訳のリスク: AI翻訳は、文脈や専門用語の解釈が不完全であるため、誤訳が発生するリスクがあります。契約書は法的に重要な文書であり、誤訳による解釈の違いが重大な問題を引き起こす可能性があります。
2. ニュアンスの欠如: 契約書には微妙なニュアンスや曖昧さが含まれることがあり、AIはこれらを適切に翻訳することが難しいです。法的文書では、特定の表現の微妙な違いが法的な意味合いに大きな影響を与えることがあります。
3. 法的知識の不足: AIは契約書に含まれる法律用語や法的概念を正確に理解しない場合があります。これは、AIが法的文脈や慣習を考慮せずに翻訳を行うことに起因し、結果として不適切な翻訳が生成される可能性があります。
4. 文化的差異の無視: 契約書の内容には、国や地域ごとの法的慣習や文化的背景が反映されている場合があります。AI翻訳は、これらの文化的な要素を適切に考慮できないことがあり、翻訳結果が不適切になる可能性があります。
5. 翻訳の一貫性: 契約書は一貫性が非常に重要であり、特定の用語やフレーズが一貫して使用される必要があります。AI翻訳では、一貫性が欠ける場合があり、これが契約書の解釈に混乱を生じさせる可能性があります。
6. 倫理的・法的責任の問題: AIによる翻訳が誤りを含んでいた場合、その責任がどこにあるのかが不明確であることが問題です。特に、AI翻訳を使用して作成された契約書に基づいて法的な争いが発生した場合、責任の所在が曖昧になる可能性があります。
あるAI Clさんのお話:
Q. 契約書をAIで翻訳することの欠点を教えてください。
契約書をAIで翻訳することには、以下のような欠点があります:
1. 法的精度の欠如: AIは法律用語や契約特有の表現を正確に理解し翻訳できない可能性があります。
2. 文脈理解の限界: 契約書の背景や当事者間の意図を完全に把握できず、誤訳につながる恐れがあります。
3. 一貫性の問題: 長文書において、用語や表現の一貫性を保つことが難しい場合があります。
4. 責任の所在: 翻訳ミスが法的問題を引き起こした場合、責任の所在が不明確になる可能性があります。
5. カスタマイズの難しさ: 業界固有の用語や企業特有の表現に対応することが困難な場合があります。
6. 人間の監修必要性: 最終的には人間の専門家による確認が必要となり、完全な自動化は難しいです。
どれも想像の範囲内の答えかなと感じます。
翻訳が間違えている可能性が排除できないと言いますか、間違えている前提で思っていた方が良いわけです。
また、この答えの中で興味深かったのは、 4. 文化的差異の無視 です。
これは、とても頷けます。国によって表現の仕方が結構異なるため、これはニュアンスのお話になってくるのですが、そのあたりがAIではまったく盲目的になるのかなと思います。
つまるところ、6. 人間の監修必要性 というのは避けて通れないわけで、自社で翻訳することの困難性がここに凝縮されているように思います。
そして、身も蓋もないですが、契約書の翻訳というこんな複雑なことを内製するよりも、翻訳会社に外注したほうが、どう考えても時間コスト・金銭コストの観点から有意ではないかと思います。
当社は翻訳会社ですから、自社の業界に有利なことを言っているように見えるかもしれませんが、もし私が依頼する側なら、翻訳会社に依頼します。そのほうがどう考えても、手軽で安価ですからね。
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