運転免許証 英訳に関するご質問

Q. 英訳された運転免許証について、公証役場に提出を考えているのですが、免許証の方のPHOTOと書いて空欄になっている場所はどのように活用すればよろしいでしょうか。写真を張り付けたほうがいいでしょうか?

 
当社回答:

一般に、翻訳された運転免許証に写真を貼付する必要はなく、今のままでご利用いただけます。このあたりは、公証役場ごと、公証役場の担当者ごとで回答が異なるため、念のため事前にお問い合わせいただくのが円滑ですが、かなり高い確率で写真は不要です。ご安心ください。

 
運転免許証の英訳を承っています。

下記の無料見積もりフォームよりご連絡ください。

 
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お電話も歓迎です。

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インタビュー調査は生もの&水もの

以下、アップしました。

アンケート インタビュー 使い分けが必須

 
最下段に書いている、「当社の私見として」の箇所がもっとも重要かなと思います。

当社は、業務柄、お客様へのインタビュー(ヒアリング)を毎日、というと言い過ぎですが、週に3件ほどは行っていますので、その経験からのことです。

結局、事前にアンケート結果を得ることで、それが少なくともインタビューイにとっては最終の回答になってしまって、インタビュー当日はそれ以上のものが出なくなります。

いっぽうで、インタビュアーのほうは、「○○ですよね?」「○○ということですね?」と、アンケートの回答以上の質問をしづらくなります。

 
あとは、インタビューイのご性格にもよると思います。

いろいろとお話しいただける方もいらっしゃれば、そうでもない、そういうのが得意でない方もいらっしゃいます。

その意味では、インタビューは生もの&水ものであって、だからこそ自由度が高く意味があるのかなと思います。

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デプスインタビューのそもそものお話

以下をアップしました。

 
デプスインタビュー まとめ方(エクセルを使う)

 
デプスインタビューを取りまとめるのは、エクセルが有効ですよというお話です。

 
そもそもの話ですが、

 
1,文字起こしが大変です。

デプスインタビューは定性調査なので、発言のニュアンスや細かい表現まで正確に記録する必要があります。それを一字一句書き起こすのは、かなりの労力がかかります。

仮に1件30分〜1時間のインタビューを行ったとすると、文字起こしには少なくとも実時間の7倍以上かかることが多いです。10件や20件となると、それだけで膨大な時間と労力が必要になります。

最近ではAIを活用した音声認識ツールもありますが、まったく完ぺきなものではなく、作成の手助けになるというレベルですので、解決策とは言えません。
なので、単純に「エクセルでまとめよう」と言っても、その前の「文字起こし作業」が相当ハードルの高い作業になるのは間違いありません。

 
2,エクセルの使い方を熟知していないとしんどい

文章の内容を表に整理して、フィルタリングやピボットテーブルで比較分析をするには、ある程度エクセルの操作スキルが必要です。

たとえば:

フィルターをかけて特定の回答だけを抽出する
ピボットテーブルでカテゴリーごとの傾向を分析する
VLOOKUPやINDEX関数を使って発言内容を整理する
データのクリーニング(不要なスペースや改行の削除)
コーディングのルールを統一して分類する(たとえば「満足→1、不満→0」のように数値化)
こういった作業をスムーズにできる人ならいいですが、エクセルの基本的な使い方しか知らないと「どうやればいいの?」とつまずく場面が多くなります。

特に定性データは「数値」ではなく「文章」なので、ただエクセルに入力しただけでは分析が進まず、「エクセルを使いこなす力」が求められます。

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「音声のテキスト化」から想像できること

以下、アップしました。

議事録 作成 音声テキスト化

 
「音声のテキスト化」

これ、供給サイドの言葉でなく需要サイドの言葉なのだけど、実際、音声のテキスト化という言葉から想像される、パラパラっと音声がテキストになる感覚って違っていて、思いっきり知的作業なんですよね。

最近はAIでの文章化も発達してきているけど、それはあくまで作成のサポートであって、いうなれば、洗濯板でお洗濯していたのが洗濯機ができて便利になったのではなくて、手に優しい洗剤ができて洗濯板で洗うようになったというだけなんです。

 
何が言いたいかと言いますと、明らかに音声のテキスト化は外注するのが一番ですよ、ということですね。

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議事録の作成と翻訳

下記に議事録の作成代行のことを書きました。

議事録 作成代行文字起こしサービス

議事録の書き方と留意点

 
これらは日本語の議事録作成のことです。会話形式が圧倒的に多いです。

 
翻訳の領域における議事録は、当社の経験では、たいていは要約形式ですね。かなり掻い摘んで要点だけをピックアップしたものが多いように思います。

海外の取引先をお持ちの方はお感じでいらっしゃると思いますが、まあお国にもよりますが、海外の方って会話形式の議事録は、おそらく、きっと、絶対に読まないですよね。それか「読んだ」って言って読まないですよね。というケースがよくありますね(笑)

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SDSの英訳「修正に対応してくれますか?」

SDSの英訳をご希望のお客様から重要なご質問をいただきましたので、シェアします。

 
Q.
英訳をしていただいた後、修正が必要となる場合はどのようにご対応いただけますか?
なお、修正と言っても数箇所の文言追加や変更程度だと思います。

 
A.
文言の追加や修正などが発生した際は、その箇所のご案内をいただけましたら、修正をして修正原稿をご送付させていただきます。

SDSは年数が経ちますと修正箇所が出てくるのはよくあることでございます。納品後、日本語SDSと翻訳された英語SDSを弊社で保管しておきますので、たとえば一年後や二年後も、修正の際に迅速に動くことができます。

 
SDS 英訳はこちら

安全データシート(SDS)の英訳

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英語の言語能力と専門性

英語が話せるから学生に英語教育を施せるかと言えば、それはまた別の能力であるし、
英語の読み書きができるから翻訳ができるかと言えば、それもまた別の能力である、

というお話です。

 

1. 「英語を話す能力」と「英語を教える能力」

 

1-1. 必要とされる視点の違い

英語を話す能力: 自分が使いたい英語を、ある程度スムーズに口に出せること。単語力や文法知識、発音などが主な要素となり、会話の流れやニュアンスを理解し、適切に反応できる力が求められる。
英語を教える能力: 相手がどこでつまずくのかを分析し、その人に合わせた教授法を用意し、理解度を確認しながら段階的に伸ばすサポートをする力。
具体的には「学習理論」や「指導法」「心理学」「コミュニケーションスキル」など、言語の運用能力以外の要素が非常に重要になる。

 
なぜ「英語を話せる」だけでは十分ではないのか

自分が当たり前にできることを他人に説明する難しさ: 母語話者あるいは流暢に話せる人ほど、意識せずに身につけている知識が多いため、どこで教わる人がつまずくのかを想像しにくい。
体系立てて教えるための知識や技術が必要: 英文法や語彙の使い方をただ「経験則」で教えるだけではなく、「初心者にはこれを先に伝えた方が理解しやすい」「レベルに合わせて段階的に練習を組み立てる」といった専門的スキルが必要。
 

1-2. 教師として必要な別のスキル

学習者の心理的サポート: 外国語学習はモチベーションが大きく学習成果に影響する。学習者が自信を失わないよう配慮する・学習意欲を刺激する・成功体験を与えるなど、対人的な技術も重要。
ゴールの設定と評価: 学習者がどのレベルに到達したいのかを把握し、適切な目標を設定したうえで進捗を評価・フィードバックするスキルが求められる。

 

したがって、英語を「話す」行為と英語を「教える」行為は、目的や必要とされる知識・スキルが根本的に異なるため、前者ができても後者ができるとは限らない。

 

同様に、

 

2. 「英語の読み書きができる能力」と「翻訳ができる能力」

 

2-1. それぞれに必要な主な要素

英語の読み書き能力: 英文を正確に理解したり、自分の考えを英語で表現したりするための文法知識や語彙力、読解力、作文スキルが中心。
翻訳能力: 原文に書かれている内容を、別の言語(日本語など)に正確かつ自然な形で表現する力。単語や文法を直訳するだけでなく、文脈やニュアンス、読者の背景知識を考慮して意味を「再構築」する必要がある。

 
なぜ「英語の読み書きができる」だけでは十分ではないのか

文脈・背景の考慮: 例えば技術文書なら専門用語を正しく置き換える知識が、文学作品なら文体や作者の表現意図を活かす工夫が必要。単に読めて内容を理解するだけでは、不十分な訳になりがち。
言い回しの自然さや文化的差異: 原文をそのまま訳すると不自然な表現になったり、誤解を招いたりすることが多い。日英・英日いずれの場合も、互いの文化的背景や慣用表現などを踏まえ、「相手がどう受け取るか」を考慮した言い回しに調整する必要がある。

 
2-2. 翻訳特有のプロセス

解釈と再構成: 翻訳では、原文の真意を解釈したうえで、ターゲット言語の文章として成立するように再構成する。これには読解の深さだけでなく、ターゲット言語の表現力や文体的センスが問われる。
専門分野の知識やリサーチ: 特定の分野を扱う翻訳では、その分野の固有の概念や用語を理解し、正確に対応する言葉を選択しなければならない。場合によっては、訳語を調べたり、クライアントと相談しながら用語を統一するなどの作業も必要になる。

 

このように、英語を読み書きできること自体は「資料の内容を理解する」力にとどまりがちだが、翻訳者としてはその内容を正確かつ自然に「表現し直す」技術が問われる。ここで求められる能力は、語学力の延長線上にあるが、より高度かつ別種の専門性といえる。

 

3. なぜ「別物の能力」なのか

目的の違い

「話す」場合は自分が伝えたい内容をどう英語で表現するか。
「教える」場合は学習者の状況を把握し、理解を深めさせることが目的。
「読み書き」では英文の理解と英語によるアウトプット。
「翻訳」では読み手に向けて別言語で適切に伝えるための再構築。
 

必要な知識・技術の違い

「話す能力」は言語運用力が中心。
「教える能力」は教育学、心理学、教授法などの知見が必要。
「読み書き能力」は精読・正確な文法・語彙力が中心。
「翻訳能力」は解釈と表現力、ターゲット言語の文章構築スキル、専門分野の知識などが必要。
 

相手や文脈に合わせる必要性

「話す・読む・書く」は個人の言語活動が中心。
「教える・翻訳する」は受け手に伝わる形へ“調整”する工程が必須で、そのための配慮・工夫が必要。

 

これらの理由から、いずれの組み合わせも別個の能力と考えられるのです。

そのうえで、教育の能力・経験を得てスーパーティーチャーになるも良し、翻訳の能力・経験を得てスーパー翻訳者になるも良しです。

 
当社では、スーパー翻訳者に限定せず、翻訳者を募集しています。

下記をご覧ください。

 
英語の翻訳者 募集

翻訳者の募集

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アメリカの結婚証明書は、日本だと婚姻受理証明書

 
下記をアップしました。
 
アメリカ 結婚証明書 和訳のケース

アメリカ 結婚証明書 和訳のケース

 
アメリカには、結婚を証明する機能を有した(国や自治体が発行する)書類が2つありますよというお話です。

 
日本はと言えば、案外知られていないのですが、結婚証明書っていうそのものズバリの書類がないんですよね。

 
どの書類で結婚を証明するかと言えば、婚姻受理証明書です。

結婚する際、お近くの市役所や区役所、または町役場に婚姻届を提出しますよね。で、それをたしかに受理しましたという書類が婚姻受理証明書なんです。なんだか間接的というか、回りくどいですね。

ややこしいのが、本当は、厳密には婚姻受理証明書とは言わずに、単に「受理証明書」なんです。その書類に何について受理したかマルを付ける箇所があって、「婚姻」にマルをつけることで「婚姻についての届け出を受理した証明書」となるわけです。
※市町村によって、書類の名前や体裁は異なります

 
じつはもう一つ、結婚を証明する書類があります。

それは戸籍謄本です。

戸籍謄本には結婚したことが記されています。また、結婚相手の名前はもちろん、生年月日やその両親の名前なども書かれています。

 
婚姻受理証明書でも戸籍謄本でも、どちらも結婚を証明する機能がありますが、より直球に結婚証明書という書類があってもいいのになあと思います。

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契約書の重複文言の意図は?

 
ご利用事例をアップしました。

 
秘密保持契約書 英訳のケース

秘密保持契約書 英訳のケース

 
 
今回のケースの中で、一つ、重複があるのでは?と思う箇所がありました。

 
条文の一部をざっくり言いますと、

==
機密情報が、甲と第三者との受託契約から発生するものである場合は、この機密情報の取り扱いは、当該受託契約の機密事項保護の条文が本契約にも適用され、乙はこれを遵守する。
==

という趣旨のものでした。要は、

==
甲と第三者との受託契約の中から発生した機密情報の取り扱いは、甲と第三者との受託契約の機密事項保護の内容が本契約にも適用される
==
としているものです。

 
気になるのは最後の箇所で、「この機密情報の取り扱いは、当該受託契約の機密事項保護の条文が本契約にも適用され」るとあって、その直後に「乙はこれを遵守する」とあります。

本契約に適用されるのであるから、甲も乙もこれを遵守するわけで、そのあとに、「乙はこれを遵守する」とあると、同じことを繰り返し言っているように見えます。

あっても困りませんが、これはどういう効果があるのでしょうかね?

 
当社は法の専門家ではありませんので、実際のところは分かりませんが、責任の明確化や同意の明示の効果を目指したものなのかなあと思いました。

 

秘密保持契約書(NDA)など、契約書の翻訳はこちら

契約書の英訳・和訳(ネイティブチェックあり)

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アブストラクト翻訳は「内容理解」が大切。

アブストラクトの翻訳において最も重要なのは、内容の理解です。
 
アブストラクトは論文全体を要約したものですので、全体の概略を掴むのに役立ちますが、詳細な内容を理解するには限界があります。そのため、アブストラクトの翻訳依頼においては、提供される情報が限られていることが多いです。

 
当社では、アブストラクトの翻訳に着手する前に、まず内容をしっかりと読み込み、理解します。その際、論理的な矛盾や誤字、文章の成熟度なども精査し、不明点があれば、お客様に事前にご質問させていただきます。

このように慎重に進める理由としては、アブストラクトの特性上、著者(お客様)の意図を正確に汲み取ることが難しい場合があるためです。最初に不明点を解消することで、より正確な翻訳を提供することを目指しています。

 
この対応を推奨している背景には、私自身が大学院で論文執筆を経験したことがあります(修士号取得)。論文の執筆者本人にしか分からないことや、頭の中で考えていることが読者に正確に伝わるかどうかの不安を感じた経験から、より丁寧な対応が必要だと感じています。

 
こちらもお読みください。

 
アブストラクト 翻訳 キーワードを正確に。

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